今回のテーマはこれです。勉強しても勉強ができるようにならないというのもよくお聞きします。これは2つのパターンがあります。1つは勉強をしたつもりになってしまっているだけであること。
もう1つは、やらされる勉強しかしていないという可能性です。
興味がない勉強はいくらやってもできるようにならない
どんなことでも、興味を持って勉強をしないと覚えられません。これは、頭が良い、悪いの問題ではないのです。あなたのお子さんは全科目が苦手ですか?
10点、20点しか取れない中で、社会だけ70点、80点と取る子もいます。理科だけ得意という子もいるでしょう。いかがでしょうか?
数学や英語が80点でも社会や理科が30点、40点という子もいます。そういう子と比べて単純に「頭が良くないから」点数が悪いのだと思いますか?
いいえ、違うはずです。要はその科目に興味を持ったかどうかなのです。興味を持って勉強をすると、非常に時間効率が良く進み、覚えることができます。
すると、それだけで覚えられる範囲も広く、理解も深まります。そうなれば自然とその科目の点数や成績は上がっていきますね。良い点数を取れれば純粋に嬉しいものです。
次も良い点を取って褒められたいと思い、その科目をさらに頑張ります。そして次にまた高得点を取ります。こうして得意科目がさらにできるようになる半面、苦手科目はさらに時間が使われなくなり、よりできなくなってしまいます。
興味を持てばできるようになるの?
はい、これは断言します。もちろんできるようになるまでの個人差があることは認めます。しかし、興味さえ持てば必ずできるようになります。もし、以下のどれにも当てはまらないのなら別ですが、1つでも当てはまるのなら絶対にできるようになります。
- 野球やサッカーなど、スポーツのルールが1つでもわかる
- ゲームのルールや操作がわかる
- パソコンやスマホの操作がわかる
いかがでしょうか?野球やサッカーのルールですが、そんなに簡単ではありません。正直なところ、完璧に理解しろと言われれば誰でも厳しいですが、プレイするのに支障がない程度のルールと思ってください。
私は野球部でしたので、ルールはもちろんわかります。しかし、盗塁やバントなどのサインを覚えるのがものすごくつらかったです。小学生の頃は帽子を触るとマテのサイン。
脚を組んだら盗塁のサインなど、単純なものだったのですが、中学生になると色々と増えました。少々話はそれますがお付き合いください。
- 盗塁
- バント
- ヒットエンドラン
- バスター
- マテ
- キー(キーの次のサインが本物のサイン)
- 取り消し(ここまでの動きの全てを取り消し)
他にもあったと思いますが、とりあえずこのようなサインを全て覚えます。また、ABCと3パターンあり、今日はAパターン、今日はCパターンなどと伝えられたので、毎回違いました。
私は正直興味がありませんでした。野球をすること自体は楽しいし、試合も大好きでしたが、単純なサインで慣れていた身で、このサインを覚えるのは本当に苦しかったのです。
話を戻しますね。このように、野球というスポーツそのものは好きで、ルールは簡単に覚えられる人でも、細かいサインに興味がなければ覚えるのに苦労します。
ただ、もちろんルールは簡単に覚えていますね。繰り返しますが、興味があるからです。
ゲームはどうでしょうか?お父さん、お母さん、今のゲームは難しいですよ。私など、始めて5分、10分でギブアップしてしまうものも多いです。ルールも難しく、操作も難しいゲームをなぜ子どもたちは覚え、攻略できるのでしょうか?
他ならぬ、興味があるからです。楽しいと思えるからです。
スマホはいかがですか?難しいですよね。お恥ずかしい話ですが、私はスマホを初めて買った時に、なぜ説明書がないんだ・・・と戸惑いました(笑)説明書抜きで何もできるはずがないと思いました。
しかし、中学生や高校生を見ていると、いとも簡単に使いこなしていますよね。これは誰かに細かく聞いて覚えているわけではないはずです。自分で試して、時には聞き、できるようになりたいという思いでいじっているからできるようになるのです。
いかがでしょうか?スポーツのルールを理解でき、ゲームの操作を理解し、スマホを楽々といじれる力を持った子が、勉強だけ理解できないわけがないとわかっていただけましたでしょうか。
興味を持って知ろうとしたかしてないかの違いでしかありません。人間は興味を持ったことに関してはものすごい力を発揮します。
私は小さい頃、東京、奥多摩間の駅が全て言えました。弟はお相撲さんの名前が全て言えました。一番下の弟は恐竜の名前が全て言えました。このように小さい頃、何かに特化した記憶を見せる子も多いです。
やはりそれは興味を持って覚えようとするからです。つまり、まず最初の勉強を教える正しい方法というのは、何をどのようにして教えるかという問題ではありません。
教える側はまず最初に、生徒に興味を持たせてあげることが大切だと私は考えています。
勉強に興味は持てない
わかりますよ。確かにゲームと比べて面白いとは嘘でも言えませんからね。それは認めます。だから、この勉強は面白いよ!などと私は言いません。
私は学習塾で授業をする際、まずは授業を面白いと思ってもらえるように心がけています。勉強そのものが面白いといきなり感じてもらうのは本当に難しいというか、不可能に近いと思います。
なぜなら勉強が難しく、嫌いな状態で塾にくるわけですからね。その状態で勉強は面白いよ、と言われても受け入れられないでしょう。
ですから、世間話や学校の話などを織り交ぜ、授業を楽しく行います。そして私の授業が面白いと興味を持ってもらえるよう努力します。
私の授業に興味を持ってくれれば、自然と内容にも興味を持ち、受け入れてくれるようになるからです。私自身も毎日生徒との会話を楽しんでいます。
最後に
人間は誰でも興味のあることに関しては天才的であり、興味のないことには凡人になります。苦手な科目の中にも一筋の楽しさがあるかもしれません。
苦手意識という殻にとじこもらず、一度興味を持てないか見てみてください。
私も中学時代に興味を持たせてくれる先生と出会い、変わりました。あたなのお子さんにもそういう出会いがあることを願います。
勉強嫌いな子専門の家庭教師などもあり、勉強が嫌いな子のことを理解してくれる先生もたくさんいます。良かったら塾探し、家庭教師探しの参考にしてみて下さい。
お付き合いありがとうございました。