私の経営している学習塾の近況をご報告します。まだ全員のテストが終わったわけではありませんが、すでにテストを終えて返却された子がほとんどです。
今回は春休みからきちんと準備して強い気持ちで臨んだ子が多かったです。
もくじ
3年生は苦手科目も頑張る
2年生まではやらなくていい、というわけではありません。ですが、高校受験に必要な成績は、あくまで3年生時の成績になります。
つまり、2年生までは苦手、嫌いで疎かにしてきた科目であっても、3年生になったらひどい点数、ひどい成績を容認するわけにはいかなくなるのです。
小学生の頃から通ってくれている子が、今年はいよいよ3年生になりました。小学生の頃から算数が苦手で、当然中学生になっても数学な苦手なまま時が過ぎていきました。
3年生になるまでの間に、苦手を克服させてあげられなかった私自身の責任も痛感していましたし、苦手でわからないまま学校の授業を受けるので、生徒もどんどん数学が嫌いになってしまいました。
予習で学校の授業を楽しくする
こちらの記事で説明してありますが、予習をすることで、学校の授業が少しでもわかるようになります。そうすると、今まではわからないからつまらなかった学校の授業に少し興味が出てきます。
それだけで大きな進歩であり、大きな進化の可能性を見出すことが出来るのです。
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今年は春期講習で、3年生数学の予習をたくさんしました。2年生までの範囲がわからなくても、差し支えないように、3年生の数学が理解できるよう指導しました。
最初のうちはもちろん戸惑う場面もありましたが、きちんと「なぜ、予習をするのか」についても説明した上で授業をしましたので、納得してくれていたと思います。
そして最初のテスト範囲が終わってしまうほど、広く浅く予習をしていきました。いずれ書きますが、これには私なりの狙いがありました。
学校が始まってから、数学で発言の機会があったらしく、周りがわかっていない中で完璧に回答ができ、周りから「すごい」と言われてとても嬉しかったと言っていました。
それを聞いて私は本当に嬉しく思いました。
いよいよ数学のテスト
今までは20点台が多く、40点台ははるかに遠かったのですが、今回はかなり理解をしてくれていると思い、目標を思い切って50点にしようと話していました。
実際にテストが終わって手ごたえを聞くと、まぁまぁ出来たと思うけど自信はないとのことでした。
いつも点数の悪い数学ですから、自信が持てないのも無理はありません。しかし、数学というのは公式さえ理解が出来てしまえばそこまで怖い科目ではありません。
問題1つ1つを、1つの単元のように見てしまい、自分で難しく考えてしまうのが数学を苦手な子の特徴です。
数学の正しい勉強方法はこちらです。
中学生の数学勉強方法
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今回はきちんと公式を理解してくれていたので、私はいけるのではないかと密かに期待をしていました。
点数大幅アップを達成!
ついに返された数学のテストは58点でした!確かに80点、90点という点数ではありません。しかしながら、ずっと数学が苦手で苦しんでいた子が、50点どころか58点を取ったのです!
私たちはハイタッチをしてともに喜びました。なかなか数学を楽しく思わせてあげられなかった罪意識も持っていたので、本当に涙が出るくらい私は嬉しかったのです。
もちろんまだまだ受験まで、いえ、受験以降も勉強の日々は続くわけですから、これで終わりではありません。次回のテストでもさらに上を目指せるよう、頑張っていくつもりです。
また、4月以降に入塾してくれた2人の子は、数学が56→83点にアップ(3年生)、同じく数学が64→90点にアップ(2年生)でした。
次の皆のテストも非常に楽しみです。
理解力が一変!
さて、点数が上がったことを喜んだ話をしました。予習をしたことで、周りより先に理解をし、学校でさらに習うことにより理解が深まったわけです。
ですが、それは今回の範囲に限った話です。
しかし、先日、私は非常に驚かされました。3年生の次のテスト範囲は「平方根」です。かなり難易度が高く、初めてではなかなか理解のできない範囲です。
先日、授業で予習という形でこの平方根を説明した時も、難しい、ちょっと理解できないといった感じで、何度も説明をすることになりました。
今までであれば、嫌いな数学の説明であり、学校で一度聞いてわからなかったことだから、もう一度聞いたところで・・・という感情も少々あったと思います。
しかし、先日の授業では、なんとかここで理解して、また学校の授業を楽しく感じるようになりたいという気持ちを持ってくれていたのでしょうか(憶測です)。
わからなくても、何度説明を理解できなくとも、なんとか食らいついて理解しようと頑張って聞いてくれました。
その結果、問題に移った時、ほぼ100%の正解率で問題を解くことが出来たのです。失礼ながら私は非常に驚きました。
苦手意識を改善し、興味を持ってくれただけでここまで理解力がアップするのか、と。
最後に
学校のテストや受験は、私たち講師と、生徒と、保護者の皆様全員で取り組む共同作業です。お互いが喜び合えるような結果ももちろんですが、喜び合えるような関係でいたいと常に考えています。
また、時々私の塾での近況もお話します。つい最近の話なので今でも書きながら思い出すと気分が高揚します。お付き合いありがとうございました。