今回はおすすめの記憶術についてです。よくあるような怪しい暗記力アップ方法とかそういうのではないのでご安心下さい。
ただし、正攻法ですので、「あっという間に我が子が天才に!?」のようなキャッチコピーを書くことは出来ません。勉強ですので苦労はしていただきます(笑)
もくじ
単純な暗記は鮮度が勝負
よく、一夜漬けと表現されるのが、テストの前夜に一生懸命暗記で詰め込む勉強方法です。これは、一気に覚えられるでしょうが、一気に忘れてしまう勉強法です。
覚えるまでにかけた時間と、忘れるまでの時間は同じくらいと考えておいて下さい。
1日かけて覚えたものは1日で忘れてしまい、3日で覚えたものは3日で忘れるということです。
その、忘れてしまうまでの期間に、記憶を刺激(復習や問題を解くなど)してあげることで、忘れるまでの期間は延長されますし、その記憶が本物になっていく可能性も高まります。
つまり、最強の記憶術というのは、日常生活の自然の中に覚えたいことを組み込んでしまうことです。しかしながら、それは小学生、中学生の勉強ではなかなか出来ませんね。
記憶は関連付けて覚える
1つのことを覚えようとする時、そのことに関連のある何かと一緒に覚えようとすると、非常に効率良く覚えることが出来ます。
例えば数学で、三角形の相似条件は、三角形の合同条件よりも簡単に覚えられます。
それは、すでに覚えた三角形の合同条件をもとに考えるからです。
英単語では、不規則動詞の過去形、過去分詞はリズムを使って覚えますが、通常の単語よりも練習量は少なく覚えることが出来ます。
これらは確かに、似ているという特徴があるので、覚えやすいのは当然と言えば当然です。しかし、それ以上に「関連付いている」というのが大きなポイントになるのです。
漢字で「こくばん」がなかなか覚えられなくても、「黒い板」と意識すれば覚えやすいでしょう。
「しゃそう」を書けと言われてもわからないけれど、「車の窓のこと」と考えれば忘れなくなるでしょう。
社会は関連暗記の宝庫
社会はまさに関連暗記の宝庫なのです。例えば織田信長は皆知っていますね。
明智光秀に本能寺の変で討たれます。
その明智光秀はすぐに山崎の戦いで羽柴(後の豊臣)秀吉軍に討たれます。
これを1つ1つバラバラで覚えていると、流れを見ることが出来ません。「変」や「戦い」に「合戦」の名前は数多くあり、どれがどれだかわからなくなってしまいます。
織田信長と本能寺の変、明智光秀を関連付ける
明智光秀と山崎の戦い、羽柴秀吉を関連付ける
これだけで終わりです。全て「討たれた側」で統一して関連付けることで紛らわしさもなくなります。もちろん「討った側」で関連付けても大丈夫です。大事なのは統一することです。
歴史ドラマでなぜ覚えられるか
私が好きでよく見ていたのは「JIN-仁-」です。これは現代の医者が江戸にタイムスリップするお話ですが、坂本龍馬が活躍した時代ですね。
記憶に新しいところでは、「信長協奏曲」でしょうか。こちらは上記にあるような、本能寺の変に至るまでが描かれたドラマと映画でした。
もちろん、史実を全て忠実に表現しているわけではありません。しかし、これにより、学んだことも多いと思います。それも自然に頭に入りましたよね。
これはこういうことです。
興味を持つだけで中学生の勉強はこんなにもわかるようになる
今回のテーマはこれです。勉強しても勉強ができるようにならないというのもよくお聞きします。これは2つのパターンがあります。1つは勉強をしたつもりになってしまっているだけであること。 もう1つは、やらされ ...
興味を持つだけで記憶力は全然違ってきます。言い換えればそれだけ集中して見てるから覚えるのです。しかも、ドラマにはストーリーの流れがありますので、自然に関連付くのです。
私が子どもの頃は、「信長の野望」というゲームが流行っていました。これをやり込んでいた友達は歴史がすごく好きで得意になったことをよく覚えています。
何事も興味を持つことはプラスに作用すると思います。
最後に
歴史の漫画などはかなり出版されています。極力絵が綺麗で読みやすい漫画を買ってみてはどうでしょうか。大河ドラマ等は、なかなか子どもは見てくれないかと思いますので。
自然と子どもが興味を引く何かを勉強に「関連付ける」よう頑張ってみて下さい。