今回は中学生が英語のテストの点数を簡単に上げるための勉強方法について書いていきます。今回のテーマは、実力以上に点数を取るという観点で書きますが、一番は地道に努力をして実力をつけることです。
それでもなかなか中学生のうちはそういうことが難しいです。では、点数を実力以上に取るにはどうしたらいいのでしょうか。
もくじ
問題を作る側から読み解くテストのコツ
私は2017年5月現在で35歳ですので、20年前はテストを解く側でした。当時はあまり意識せずに勉強をしていましたが、こうして教える側の立場になってよくわかったことがあります。
それは、こちらが何を教えたいか、何を覚えて欲しいか、何を出来て欲しいかという部分です。これは私であっても、他の塾の先生、家庭教師の先生、学校の先生でも同じことです。
何が言いたいかといいますと、「何を知っていて欲しいか」を知っている人間は、テストを作る側の心理がわかるということです。
簡単な話、限られた範囲で作る学校のテストは「出せる問題」にかなり限りがあるのです。これは数学のコツでも書いていきます。ですから、教える側が何を心掛けているかを考えれば自然と問題を予想することができるのです。
教科書の新出単語を覚えるのは最低条件
こればかりは覚えてくれないと、教える側としてもどうにもできません。最低限、教科書の新出単語は覚えてください。本文の左側であったり、下の欄外に新出単語が並んでいますね。
また、新出熟語もあります。2語、3語の構成からなる英語です。2つの単語が重なって別の意味になるので、特別なタイプになり、問題に出やすいです。
例を出すと
so(とても、だからなど)と、long(長い)をあわせて、「so long」だと、次にいつ会えるかわからないような別れの時のさようならという意味になります。
soとfar(遠い)をあわせて、「so far」だと、これまでのところ、という意味になります。
このように2つの言葉をつなげて全く違った意味になる熟語は、直感や、なんとなくで答えることは絶対にできないので、問題を作る側は絶対に入れたい要素となります。
私はよく、プールに遊びに行く例えを出して生徒に説明します。
- 単語を覚えずに英語のテストを受けるのは、お金を持たずにプールへ行くのと同じ
- 熟語を覚えずに英語のテストを受けるのは、水着を持たずにプールへ行くのと同じ
このくらい、この2つは大事です。つまり、この2つを覚えていなければ、土俵にさえ立てないということです。しかし、裏を返せばこの2つさえしっかりと覚えていれば、格好はつくはずです。
文法は広く浅くはダメ
苦手な子はよく、広く浅く勉強しようとします。勉強しなさいしなさいと言われ、あれもこれもやらなきゃという意識から、広く手を出してしまうのです。
それも勉強の仕方がわからない状態ですから、ちょっと勉強して、あまり理解しないまま次を見ます。そして同じようにあまり理解しないまま次を見ます。
この繰り返しでは10時間勉強してもはっきり言ってほとんどテストの点数にはつながりません。大事なのは1時間だけでもいいので、きちんと正しく勉強をすることです。
中学生がなぜ英語を嫌いになってしまうのかはこちらをお読みください。
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会話文は流れが大事
中学生の使っている英語の教科書は、ほとんどがLesson1、2、3と進んでいく中で、Talk!などのようなタイトルで、ショッピング時の会話などが特集されています。
例えば、いらっしゃいませだと「May I help you?」という決まった言葉になります。こういうものは、全てを書かせてくる問題は非常に出にくいです。
会話の流れが書いてあり、どこかが何文か抜けていて、そこに入る適切な文を下から選び記号で書きなさい。というタイプで出てくることが多いです。ですから、全ての言い方をきっちりと覚えるよりも、流れを重視するべきです。
ここは広く浅くの方が逆に良いかもしれません。あくまで時間がない場合はという意味ですが。
先生の傾向も大事
私が書いてきたのはあくまでも、一般的にという意味です。先生も人間ですから、中には変わった先生もいらっしゃると思います。他の先生はこういう出し方だけど、私は違いますよ。
という考え方で問題を作る人も中にはいるかもしれません。中学1年のうちから受験を意識した問題を作る先生もいるかもしれません。ですから、先生の問題の傾向をつかむことも大事になってきます。
テスト勉強をする前に、どの先生が問題を作るのかわかったのならば、その先生の作った過去の問題に目を通しておくのも良い手段になります。
新任の先生の場合は全く傾向もわかりませんので、上記のように単語と熟語を覚えて下さい。
最後に
単語と熟語を完璧に覚え、会話文の流れをなんとなく掴むだけで、実力以上の点数は確実に取れます。もしさらに時間が取れるのならば、教科書の本文の英訳はできなくとも、和訳だけできるようにしましょう。
いきなりできるようになるような科目ではありませんが、点数だけをいきなり上げることはできます。頑張ってみて下さい!