子供の学校のテスト、成績が伸び悩んでいる親御さんは多いですよね。今、このページをご覧になっているということは、同じ悩みをお抱えになっているのではないでしょうか。
大丈夫です。私の親も私が中学生の頃、恐らく同じ悩みを抱えていたのだと思います。少しのきっかけ、出会いで大きく変わることが期待出来るのです。
もくじ
なぜ成績が上がらないかを考える
なぜ成績が上がらないのでしょうか。今回は結果から原因を探っていこうと思います。何度も触れている通り、私は中学1年生の頃、数学で17点を取るほど出来も悪く、成績も悪かったので、出来ない子の気持ちはよくわかるつもりです。
そしてなぜ、悪い点数を取ってもなかなかやる気にならないか、すぐに違う遊びに逃げてしまうのかという気持ちについてもよくわかります。なぜなら私自身がそうでしたし、その頃のことを昨日のことのように思い出せるからです。
話を戻しましょう。なぜ成績が上がらないのか考えてみると、1つ誰でも思い付くのは「定期考査の結果が悪いから」ですね。しかし現在の成績の付け方は絶対評価です。相対評価の頃と比べて総じて甘いとも言われています。
私の生徒で美術が4点だったのに成績に3がついた子がいます。また、音楽が100点だったのに成績が3だった子もいます。これらは実技科目だからということもありますが、主要5科の成績においても近い要素があるのです。
なぜ定期考査の点数が上がらないのか
「定期考査の結果が悪いから」という点に着目して考えていきましょう。ではなぜ定期考査の結果が上がらないのでしょうか。これの答えももちろん簡単ですね。勉強をしなかったから。もしくは勉強はしたけど勉強方法がわからなかったから。
この2つがメインとして挙げられることでしょう。そしてこの2つは因果関係があります。最初の頃は勉強をしていたけど、点数が取れなかった子がいたとします。するとどうなるでしょうか。
どうせ勉強しても取れないから、やらない
ズバリ、これです。気持ちはすごくわかりますよね。誰だって頑張ったつもりでも成果が出なかったら、その頑張った行動まで否定したくなってしまいます。
なぜ勉強をしないのか
今度はこちらですね。ご自身が学生だった頃を思い出しながら是非読んで下さい。勉強をしない理由はやはり断然「つまらないから」だと思います。高校生くらいになってくると「もっと楽しいことがあるから」という理由の方が強くなってきますが、中学生のうちはつまらないという意見が非常に多いです。
勉強をしようと思って机に向かっても、やはりつまらないから集中が出来ません。そしてすぐに漫画やスマホ、カードなどに手が伸びてしまいます。私もすぐに漫画を読んでしまっていました。
なぜ勉強はつまらないのか
思い出して下さいね、ご自身の過去を。私も思い出しながら書いています。なぜ勉強がつまらないか、それは「わからないから」です。1つ良い例があるのでお書きします。
クイズ番組は見たことがありますね。視聴者参加型のようなクイズ番組は1人で見ていても家族で見ていても、とても面白いと思います。ではその中で楽しい、嬉しいと思える瞬間と、イライラする、つまらないと思う瞬間に分けてみましょう。
楽しい・嬉しい瞬間は
- クイズの答えがわかった時
- 周りがわからないのに1人だけわかった時
いかがでしょうか。クイズ番組はわかった瞬間スッキリしますよね。そして周りがわからない時に自分だけわかると優越感のようなものを感じ、とても嬉しい気分になります。
イライラする・つまらない瞬間は
- 答えが何問も連続でわからない時
- 自分だけがわからない時
- 説明を聞いてもわからないような問題だった時
いかがでしょうか。楽しい時間を過ごすために見ているテレビなのに、このような瞬間はイライラしてきませんか?そしてつまらないと思い、チャンネルを変えたくなったり、部屋を出ていきたい気分になりませんか?
これはまさに勉強でも同じことが言えるのです。わかない問題を見ててもつまらないですし、説明されてもわからないと自分に対しても問題に対してもイライラしてしまいます。
勉強しなくても怒らない
上記の説明で、成績が上がらない理由がわかってもらえたと思います。成績が上がらないのにはこんなにも深い理由があるわけですね。ですから最後の部分である「点数を取りなさい、成績が上がるように頑張りなさい」と言っても全て無駄なのです。ただ喧嘩になるだけです。
一番最初の部分である、「わからないから」を解決してあげない限り本当の意味での勉強嫌いからは解放されず、成績も上がることはないのです。「それはつまり勉強をするってことじゃないの?」という声が聞こえそうですね。
確かにそうと言えばそうなのですが、広い意味で「勉強する」と言ってもどうしていいのかわからないと思います。どうすればわかるようになるか、ではなく、どうすれば楽しいと思えるのかという部分をクイズの例をもとに考えてみて下さい。
プラスの感情を引き出す
プラスの感情というのはそのままやる気に直結します。やる気になって勉強するのと、やらされる勉強では効果が全然違います。クイズの例にあるように、プラスの感情を引き出すのにはコツがあります。どんなプラスの感情が欲しいかと言いますと
- 優越感(適度な)
- 解けた喜び(スッキリ)
- 嬉しい
この3つです。そしてこの3つを引き出すのに最も適した勉強方法はズバリ予習です。この予習こそがお子さんの成績が上がらないという悩み解決の最初のヒントにつながると私は考えています。
今やっているところがわからないのに予習なんて・・・と思わないで下さい。きちんとした先生に予習のやり方を教えてもらえば必ず変わります。
この予習については別のページでまとめます。
まとめ
成績が上がらない理由が単純ではなく、色々な要素が複雑に絡み合っているということをお伝えしてきました。最終的な解決部分である「勉強しなさい」という言葉では何の成果にもつながらない理由もわかっていただけたと思います。
ご自身が中学生だった頃も、勉強しなさいと言われ、反発して喧嘩になった経験があったと思います。主役はお子さんですから、親御さんは子どもたちが楽しく勉強ができるための環境作りに協力してあげましょう。