今回は平均点が取れなくて困っている子の勉強方法についてお話します。それぞれの子に合った勉強方法というものはあると思いますが、一度是非試して欲しい勉強法です。
ただ、それには自分の力だけでは難しいものがあります。
学習塾が必要なやり方も混ざってきてしまいますので、出来るだけ当ブログでもお手伝いさせていただければと考えていますので、お付き合い下さい。
もくじ
平均点が取れなくなるまでの過程とは
平均点が取れなくなる子の多くは、最初からつまずいているわけではありません。
どこかの単元で学校の授業がわからなくなり、それをほったらかしにしてしまうことで、次の単元もわからなくなり、どうせ次もわからないだろうと授業を真面目に受けなくなってしまいます。
- 学校でわからない部分が出てきた
- 放っておいたらその単元がわからなくなった
- 次の単元もわからなくて学校の授業がつまらなくなった
- わからないから授業中に当てられるのが怖く、嫌いになった
- 次の単元もわからないと思うから授業を聞かなくなる
- その教科が全然わからなくなってしまう
このような流れで子どもは勉強がわからなくなってしまいます。
決して「いきなり」わからなくなるわけではなく、危険信号は必ずそこに存在しているのです。
では、5番、6番までいってしまうと完全なる赤信号で取り返しがつかなくなるのか。いいえ、違います。大丈夫です。現時点でサッパリわからなくても試して欲しい方法があります。
予習で学校の楽しさを取り戻す
はい?予習?うちの子は前の範囲すら出来ないのに先のことなんて出来るわけがない。それに予習しようにも誰も教えてくれる人なんていないじゃない!
そんな声が聞こえてきそうですね。
はい、確かに予習は自分ひとりの力ですることは難しいものです。
全くの新しい範囲であり、説明なしに出来るはずもありません。
また、多くの個別指導塾で言われることですが、それぞれに合ったペースの学習を重視することが大事なので、「わからないところに戻って勉強する」ことがベストと思われがちです。
しかし私はそうは思いません。
想像してみて下さい。
- 現在中学1年生の3月だとします
- 中学1年生の9月からつまずいたのでそこに戻って勉強をする
- 4か月かけて中学1年生の3月の範囲までわかるようになった
この状況、現在は何月ですか?はい、中学2年生の7月になりますね。
復習をすることで確かに過去の範囲はまぁまぁわかるようになったと思います。
しかしその間も学校の授業は進みます。
それでも復習ばかりしているので、学校でやっている範囲を勉強する時間があまり取れず、わからないまま進んでいってしまいます。するとまた新たにつまらない要素が増えてしまうのです。
このように、復習ばかりしていても、単なる追いかけっこになってしまい、根本的な解決にはなかなかたどり着けません。
また、個別指導塾でないと、自分のペースに合わせてもらえないため、この場合は個別指導塾に通うことになるでしょう。しかし個別指導塾は単価が非常に高額になります。
だからと言って週に1回だけなどと少ないコマ数しか取らないと、今度は効果がほとんど得られません。
このようにどうすればいいのかわからなくなってしまうのです。
では、なぜ予習をすることで学校が楽しくなるのでしょうか。
わかることは楽しい
最も身近な例としては、クイズ番組を家族で見ている時、わかると嬉しいですよね。
「よくわかったね」
と周りに言われると嬉しいですよね。
そうです、「わかる」ことは楽しく、褒められることは嬉しいことなのです。
学校の勉強において、これに当てはまるのは、学校で当てられた時にきちんと正解出来ることであり、それにより周りの友達に「〇〇くん(ちゃん)、すごい出来るようになったね」
こう褒められることです。もちろん先生に褒められても嬉しいですね。
そしてこの状況を作り出す方法こそ、予習なのです。
学校で習う内容を、あらかじめ予習しておくことで、学校の授業がスムーズに頭の中に入ってくるようになります。また、先生の言っている内容が「わかる」ので、授業が楽しくなるのです。
そして授業が楽しくなれば当然真面目に聞くようになるので、とても良い相乗効果が生まれます。
ですから予習というのは、とても素晴らしい勉強方法なのです。
「なぜ、出来ないのか」ではなく、「なぜ、出来なくなってしまったのか」という過程にスポットを当てることで、この予習という勉強法こそベター、ベストと導き出せるのです。
ただ、あくまでタイトルにあるように、学校の勉強がつまらない、平均点が取れなくてつらいという子たちに有効な勉強方法だということをご理解下さい。
予習のための授業動画を配信します
個別指導の学習塾に行き、予習をお願いするのが手っ取り早いことではあります。
しかし個別指導塾が高額ゆえ、週に何度も通わせることが難しい。
そんなご家庭のためにも、私は出来るだけ多くの中学生の範囲の授業動画を配信していこうと思います。
例として、三単現のS、文字式の計算についての授業風景をご覧下さい。
三単現(三人称・単数・現在)のsで躓いた子のために
三単現のsは、中学生が英語で最初に躓くポイントです。このつまずきポイントですが、最初のつまずきポイントというだけでなく、最大のつまずきポイントでもあるのです。 そしてこの三単現のsは高校受験、卒業後も ...
中学1年生数学|文字式の計算がわからない子のための勉強法とコツ
私の自己紹介にあるように、私は文字式がさっぱりわかりませんでした。小学生の頃、算数は得意でしたし、嫌いでもなかったです。しかし、文字式の範囲は、算数から数学への過渡期。 ちょうど難しくなってくるので、 ...
このような形で単元ごとにまとめて配信していきますが、順不同になります。
もしも「早くここをアップして欲しい」という単元がありましたらお問い合わせ下さい。
最後に
いかがだったでしょうか。予習というものの大切さをわかっていただけたと思います。
復習も大切ではありますが、全くわからなくなってしまった状態から復習をしても、その場しのぎになってしまいがちで、その間に進む学校の範囲が新たな悩みの種になってしまいます。
まずは過去の範囲がわからないままでいいので、予習をして、学校の授業を楽しめるようになることを最優先にして下さい。
学校の授業が楽しくなれば、さらに知りたいと思い、過去の範囲も自発的に知ろうとするはずですから。