今回は身体で覚えるという数学の勉強方法です。方法自体はいたって簡単であり、非常に原始的なものとなりますが、効果は抜群です。
その理由も踏まえて説明していきたいと思います。
もくじ
九九を言う時に頭で考えるかどうか
- シチハ?(七×八)
- シシチ?(四×七)
- ゴック?(五×九)
反応して下さった方、ありがとうございます。あなたは今、この問題を頭で考えて計算しましたか?七×八は七が八個あるから・・・のように考えませんでしたよね。
また、九九を暗記してあるからと言って、記憶を呼び覚まそうと努力しましたか?していませんよね。
つまり、九九のような問題を解く時、人間は頭で計算するわけでもなく、記憶を辿ろうとするのでもなく、身体で反応して答えを出すのです。反射神経というものですね。
反射で答えるメリット
九九のように、反射で答えられるようになると、ほぼ間違いは起こりません。計算ミスの可能性が極端に薄れるのです。
頭で考えて答えを出す場合、スタートからゴールまでのルートを導き出す作業を脳内で行うことになります。
また、記憶を辿って呼び覚まそうとする場合も、スタートからゴールまでの間にある記憶の扉をノックして回ることになるわけです。
ですから、スタートからゴールまでの間に色々なことがあり、どこかで迷ってしまうケースも多く、たどり着いても間違ったゴールである可能性も低くはありません。
それが反射神経で答えられるようになっていると、問題を出された(スタート地点が決められた)瞬間にゴールに到着するわけですから、迷う可能性などほぼないわけですね。
身体で覚える方法
冒頭でも書きましたが、これは非常に原始的な方法です。
計算問題をとにかく解くのです。短時間の集中が最も効果的であり、計算問題の内容は連立方程式のような複雑なものではなく、一次方程式がベストになります。
- 文字式の四則計算
- 比例・反比例の式
- 等式変形
- 連立方程式
- 一次関数の式
これらは、一次方程式の知識が完璧になっていればあっさり解ける範囲です。
小学校高学年で勉強してきた数の大きい計算にしても、九九が反射で解けるくらい完璧になっていれば簡単に解けたと思います。
- 乗法公式
- 因数分解
- 二次方程式
- 二次関数(二乗に比例する関数)
- 相似比・面積比・体積比
- 三平方の定理
三年生の範囲である上記の単元は、一次方程式が完璧に出来るようになっていないと話にならないというくらい難しくなってきます。是非とも二年生までのうちに身体に染み付かせておきたいものですね。
計算問題の練習方法
集中力が絶対に続くという問題数で区切ります。
- 10~15問解く
- 答え合わせは×だけつけてもらう
- ×の問題を直す
- 全部〇になるまで行う
- 少し休憩
違う問題を10~15問解く
以下1~5を繰り返し
繰り返すようですが、原始的です。しかし確実な方法です。
同じ範囲の問題を1~10番まで解いたとして、全問間違いならやり方がわかっていないだけです。しかし、5問正解で5問が不正解であるならば、おっちょこちょいや計算ミスによる間違いです。
この練習を繰り返すことで、最初は半分くらい×があっても、徐々に×が減っていくはずです。
一発で全問正解出来るようになってきたら、問題全体の難易度を少しずつ上げていくといいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。ひたすら長時間計算するわけではなく、細かく時間と問題数を区切ることで、集中力の持続や持続時間アップも期待出来ます。
反射で解けるようになれば計算ミスも減り、目に見えて数学の点数は上がっていくことと思います。お金をかけずとも、ご家庭で簡単に出来る方法ですので、是非お試しになってみて下さい。
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