家庭教師については、昔からスタイルは変わっていません。家庭教師会社に登録して先生を紹介してもらうシステムもありますし、個人で募集をしている人もいます。
それでは家庭教師のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
家庭教師とは
家庭教師とは、先生を自宅に招いて、自宅で子供の指導をしてもらう形式です。家庭教師会社に登録してお願いをすることで、近くに住んでいる先生を紹介してもらえます。
男性、女性の指定もほとんどの家庭教師会社でできるようになっています。しかしながら、大学生のアルバイト先としても人気があり、講師登録のハードルも低いため、良い先生とあまり上手ではない先生に分かれます。
お願いをする分にはお金もかからないわけですから、男性か女性かの希望を伝える時に、「学生じゃない先生を」または「学生さんでもいいので経験が多い先生を」と頼んでみましょう。
先生の身だしなみや、清潔感等が気になる場合は、家庭教師会社に伝えることをおすすめしますが、あまり知らない人を家にあげたくないという方は家庭教師を選ぶべきではないしょう。
私は家庭教師時代、生徒宅へ向かう途中でものすごいゲリラ豪雨に見舞われ、靴の中までびっしょりになってしまった経験があります。その時は電車代等が無駄になりましたが、途中でお電話をして、翌日に振替をお願いしました。
しかし、中には電車代や振替授業が嫌なのでそのまま来てしまうアルバイトの先生もいらっしゃるでしょうから・・・。
似た形式で、自宅教師というのもあります。先生の自宅にお邪魔して授業をしてもらいます。場所が塾か先生の自宅かの違いですね。
家庭教師のメリットとは
家庭教師のメリットはなんと言っても完全な1対1という点です。また、近くで授業をしている人もいないので、余計な声が聞こえることもなく、集中しやすい環境といえます。
しかしながら、この環境は少々デメリットにもつながるので、後述いたします。また、常に保護者様の目に届く場所での授業になりますので、子供だけでなく、先生も気が抜けず、サボったり手を抜いたりすることもないでしょう。
毎回終わった後は先生と保護者様でのお話もできますので、進捗状況や、出来の良し悪しなど聞くこともできます。
家庭教師のデメリットとは
家庭教師のデメリットは、まず先程の部分ですが、生徒にとっては自宅かつ、自分の部屋ということで、先生の授業に慣れてくると生徒はサボるようになります。
なぜなら机の中には何が入っているか。好きなカードがどこにあるか。手を伸ばせば漫画が取れるなど、誘惑がたくさんあるのです。ですからきちんと注意のできる先生でないと甘えが出てしまがちです。
また、アルバイト学生の家庭教師であれば、個別指導塾とさほど変わらない「授業料」で受けることができます。あくまで「授業料は」です。これについても後述します。
しかし、アルバイト学生でないプロ家庭教師を指名するとかなりの高額になるケースが多いので、あらかじめきちんと、どんな先生がきてどのくらいの料金になるのか。
また、プロ家庭教師にお願いした場合はどのくらい料金が違うのか、など多くのことを確認しておく必要があります。
授業料以外の料金にご注意
家庭教師と聞くと、「授業料以外の料金?そんなものかからないのでは?」と思ってしまいますよね。いえ、かかるんです。それもかなりの金額が。
- 夏期講習・冬期講習がない
- テキストもない
- 教室維持費も冷暖房費もない
- 合宿もない
- 塾内テストもない
いったいこれで授業料以外に何の費用がかかるのか不思議ですよね。料金がかかる可能性のある部分について書きます。家庭教師会社によってかかるものとかからないものがありますのでご了承下さい。
- 高額の指定テキスト費
- 講師紹介料
- 講師管理費
- 合同夏期講習
- 講師交通費
このようなものがあります。テキストは1年生時に契約すると3年分をまとめて購入し、3年間のリボ払いとされるケースもあり、相談を受けたことがあります。この場合はかなり高額でした。
講師紹介料は最初の一度きりですが、途中でアルバイト学生だから嫌、合わないから変えて欲しいとお願いすると再度かかります。変えてくれと言わせない作戦でもあるのかもしれません。
講師管理費というのが一番くせものですね。最適な講師を管理するためにという名目で月に1万円程度かかる場合があります。それなのに紹介料はその都度かかるなど首をかしげたくなる制度です。
交通費は微々たるものなので気にすることはないでしょう。また、家庭教師会社が主催で合同夏期講習があります。これは参加して損するものではないので参加するのもありでしょう。
ただし費用はかなり高額となるのでご確認してからにして下さい。また、東京都であれば、会場が都心部にあることも多いので、西多摩地域から通うのは少々つらいと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。家庭教師であっても、授業以外に多くの費用がかかる可能性があるということ、知らなかった方も多いかと思います。
「教育」業界でありながら、授業料や入会金を極限まで安くして宣伝をし、入ってみたら「他にこんなに料金がかかります」という後出しみたいな料金発生は本当に腹ただしいですよね。
残念ながら似たようなスタイルの会社さんが多いので、あらかじめ確認して、納得してから契約するようにしましょう。
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