「勉強に集中出来ない」「どうすれば勉強に集中出来るの?」「すぐに他のことが気になって集中力が散漫になる」という悩みは毎年多く寄せられます。
つまり、あなただけではなく、皆が悩んでいることなのです。
深刻に考え過ぎる必要はありません。
ただそれでも集中出来る環境や、集中出来る方法があるのであれば、それにすがってみたい、試してみたいという子も多くいることでしょう。そこで今回は集中出来る環境ベスト3を発表です。
過去に多くの中学生、高校生に聞いたアンケートや、私自身の経験を基にしたデータなので、統計学的な信頼度はありませんが、言われればなるほどと納得出来る内容だと思います。
ちょっと難しい表現も使いますが、きっと役に立つ内容だと思うのでお付き合い下さい。
もくじ
勉強に集中出来ない原因・理由を真剣に考える
勉強においてもすごく大事なことなのですが、何かをしたいのであれば、それが出来ない原因を考えることで答えが見つかることもあります。
今回は勉強に集中する方法が知りたいということなので、まずは勉強に集中が出来ない子の、集中出来ない原因を探っていくところから始めたいと思います。
あなたが勉強に集中出来ないのだとしたら、いったいなぜだと思いますか?
- すぐに漫画が見たくなってしまう
- すぐにパソコンやスマホが使いたくなってしまう
- 誰かが楽しそうにしていると気になってしまう
- テレビが見たくなってしまう
自己分析をしてもらうと、大体このような答えが返ってきます。
そして驚くことにこれはほとんど例外がなく同じように返答がくるのです。
この4つで共通している点があることに目を向けてみましょう。
「〇〇したくなる」
ズバリこれです。この共通点を理解することで、集中しやすい環境作りのヒントも得られるのです。
誘惑があると集中は難しい
こんな経験はありませんか?
- 家だと勉強に集中出来ないから市営図書館に行く
- 最初は勉強していたけど、フラフラっと漫画があるところに行く
- 普段は読まないような好みじゃない漫画を手に取ってしまう
- 普段なら好きじゃないタイプの漫画なのにすごく面白く感じる
- 読破してしまった・・・
読破までいかずとも、勉強が出来なくなってしまうような経験、あると思います。
漫画でなくとも、童話であったり、ちょっとした絵本であったりと、普段決して読むことはないはずの本に手を伸ばし、その本で時間を使ってしまい、目的の勉強が出来ない。
これも集中しやすい環境のヒントにつなげることが出来ます。
私は大人になってからでも図書館に勉強しに行き、ついつい漫画を読んでしまったことがあります。それも読んだことがないような漫画を・・・です。
これもある感情が働いてしまったからだと考えられるのです。
勉強より楽しそうに見えるもの
はい、これらは全てこの「勉強より楽しそうに見えるもの」になります。
普段の自由時間であれば、友達と遊んだりカラオケに行ったり、スマホで遊んだりパソコンを使ってみたり、家族団らんで話をしたりと楽しいことはいくらでもあります。
周りが寝静まって暇になると漫画を読んだりします。
つまり漫画の優先順位は人によるものの、多くの人にとってすごく優先順位が高いものというわけではありません。しかしながら、勉強しなければいけない時、漫画の誘惑はものすごいものになります。
勉強をしなければいけない時、頭の中は勉強の楽しさが基準になります。
つまり、普段であればそこまで興味を持たないような漫画であっても、「勉強と比べたらものすごく楽しそう」と脳が思い込んでしまうのです。そしてその誘惑はとても強敵でなかなか勝てません。
これこそ多くの人が勉強しなければいけないのに、ついつい他のことがしたくなってしまう大きな原因なのです。
勉強に集中しやすい環境とは
勉強に集中出来ない環境についてここまで考えてきました。
勉強に集中しやすい環境と、勉強に集中出来ない環境とは、当然反対の性質になります。
ここで大切なのは、勉強に集中出来ない環境の逆を考えてあげることです。
つまり、勉強よりも楽しい(自分が楽しいと思える)ものが一切ない環境を作ることで、集中力は自然と発揮されやすくなります。とは言ってもなかなかその環境は狙って作れません。
自分の部屋には漫画もゲームもあるでしょう。
家にはパソコンやスマホもあるでしょう。
図書館には面白い本もあるし、普段は面白いと思えない本でも面白そうに思えてきます。
さぁ、それを踏まえて勉強に集中しやすい環境ランキングにいきましょう。
勉強に集中しやすい環境ランキング第3位
・第3位・・・お風呂(湯舟で半身浴)
絶対に熱いお湯でやらないようにして下さい。身体に悪いです。
ぬるま湯で半身浴や足湯のようにしながら、サランラップ等でテキスト・ノートを水から守りながら持ち込み、勉強するのです。これは書けないので、暗記系がオススメです。
これは他に何もすることがないため、お風呂でのんびりボーッとするか、暗記をするかのどちらかしかやることがない状況を作り上げているのです。
つまり誘惑が一切ない状況になります。
しかしネックは時間制限ですね。本当にボーッとしてきてしまうので、30分程度から、長くても1時間程度しか出来ないと思います。しかし是非一度試してみて下さい。
集中力がグンと上がった状態での暗記は驚くほど効果的ですよ。
勉強に集中しやすい環境ランキング第2位
第2位・・・電車の中
これは高校生からの意見が多かったです。定期券を持っていますからね。
中学生にとってはあまり現実的な話ではなくなってしまいそうですが、高校生になってからの勉強方法の1つとして頭に入れておいて下さい。
これはスマホを家に置いて行くのがポイントです。
そうすることで、これも他にやることがなくなり、暇つぶしの手段さえありません。
また、家に帰ろうにも簡単に帰れる場所ではないため、強制的に時間を潰す必要があります。そこに勉強道具があれば、勉強をすることがまだ時間潰しとしてマシという状況になります。
これは本当に勉強に集中出来ます。
ただ、定期券を持っているとは言え、あまり褒められる使い方とは言えませんし、どうしても集中したい時に、混雑をしていない時間帯に少しお邪魔するくらいにしておきましょう。
勉強に集中しやすい環境第1位
第1位・・・周りに興味のないことがある時
これは面白かったです。正直なところ、私の感覚にこれはなかったのですが、多くの子からの意見を聞く中で、特に勉強が好きになった子たちからダントツでした。
そしてその意見を聞いて私も過去を思い返してみました。
すると確かに思い当たる節があり、なるほど!と思いました。
- おばあちゃんが演歌のテレビを見ている居間で勉強
- お父さんが野球のテレビ中継を見ている横で勉強
- 親の田舎に帰った時に勉強
- 兄弟が友達と遊んでいる近くで勉強
聞くと、「えっ?」と一瞬思う部分もあるかと思います。
しかしこれ、よく考えられた集中出来る方法なのです。
おばあちゃんが演歌のテレビを見ている場合、自分は興味がないという子も多いでしょう。かと言っておばあちゃんは興味を持って見ているので、話しかけるのも気が引けます。
お父さんの野球中継も同じ理屈です。
また、演歌の話や野球中継の話に巻き込まれるのも嫌ですよね。
そうなると話しかけられたりしても逃げ道となる勉強に集中することは理にかなった行動なのです。こういう状況だと人間はものすごい集中力がアップするのです。
やることがない状況を作るのも手段の1つです。
しかしこれは、いくつかやることの選択肢がある中で、勉強することが1番合理的かつマシという状況を作り上げることで、集中力を高めようという流れに自然となっています。
夏休みなどで田舎に帰って、従兄弟やおじいちゃん、おばあちゃんが話してる中で、どうにもこうにも話が面白くない。そんな時に宿題をやったらすごい進んだという経験を持っている子も多いのではないでしょうか。
それも全く同じ理由になります。
これは本当によく考えられた集中方法だと思うので、是非とも参考にしてみて下さい。
私の場合、自宅で仕事をしている時など、子どもに「これやって」「あれやって」と言われると、そういう時ほど集中力を持って仕事に向かう傾向があることに気付きました。
あれやって、これやっては最近、ゲームのお手伝いであるケースが多いのですが、エンドレスでのお付き合いなので、途中でこちらは飽きてしまい、勘弁してくれぇ・・・という感じになります。
そうなると仕事に対する集中力がグンと増すのです。
これ、まさに上記理屈にピタリですよね。
我が子よ・・・ごめん・・・(笑)
あ、普段はいっぱい遊んでいますよ。
集中出来る環境・番外編
これは決してランキングに入る内容ではありませんが、自分の部屋に入ると、机に向かうとついついパソコンやスマホを見てしまう人は多いかと思います。
これは中学生・高校生に限らず大人でも同じことです。
だからこそ、映像で授業が見られれば、それは何気ない時間を無駄にせず、勉強に使えるようになるのではないかと考えました。映像授業というのは多く配信もされています。
しかし大事なところは有料になっていたり、真面目な授業ばかりだったりもします。
そこで、勉強がつまらない、わからないという子で、塾にも行く気がなかったり、行きたくても行けないような子が少しでも勉強に楽しさ、興味を持ってもらえたら。
そう思って映像授業を全て完全に無料で配信することを決めました。
是非、机に向かってスマホを持ったなら、パソコンを開いたなら!
最初に少しだけでも映像授業で勉強をする癖をつけてみて下さい。
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時にはユニークな授業もやりたいと思います。
ユニークと言えばこんなテーマも書いてありますので是非読んでみて下さい。
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まとめ
いかがだったでしょうか。私自身はお風呂での暗記を一番学生時代にやりました。ダラダラと3時間勉強するよりも、集中して30分の暗記を頑張る方がよっぽど効果的に覚えることが出来ます。
是非、自分に合った集中法を探してみて下さい。