中学生の数学の勉強方法についてお話します。数学というのは、中学生と高校生でやることが全然違います。小学生で受ける算数は中学生で習う数学の土台を間違いなく作っているわけですが、その中学数学も、高校数学の土台でしかありません。
しかしながら、世の中で最も使う数学の知識は、この中学数学です。高校数学になると一般からかけ離れ、専門的になってくるので、難易度も高く、一般的な使われ方をしないのです。ですから中学数学はとても大切です。
もくじ
文字式の文字を正しく理解する
- xは一次方程式で主役として使われるもの
- yは比例・反比例、連立方程式で主役として使われるもの
- m、nは文字式の証明で使われるもの
- a、bは文字式の計算で使われるもの
このように文字式の文字は、用途によって文字を使い分けされることが多いです。きちんと理解している場合はいいのですが、生徒側の視点からすると、それぞれ文字に意味があるように思えてしまいます。
この範囲をやる時はこの文字を使うんだな、と固定観念に近いものがめばえてしまうのです。これは、教える側がその文字を使うことに慣れているため、当たり前のようにその文字を使って教えていることにも原因があります。
文字はどの文字も同じ
xであろうと、yであろうと、aであろうと、nであろうと文字の意味は同じです。そこにどんな数字を代入しようとも成り立つ。そういう意味を持っています。
ですからどの文字を使おうとも、意味は同じなのです。まずはそこを理解することから始めましょう。
まずは公式を見ながら計算問題を解く
数学において、公式は全てです。その範囲ごとに必ずやり方の鉄則として公式が用意されています。これに関しては、教科書にも必ず書いてありますので、それを見ながら計算問題を解いてみましょう。
何回計算しても公式を覚えられない・・・それでも大丈夫です。見ながらで構わないのでどんどん計算問題を進めていきましょう。10問ごとくらいで〇つけをしてもらうといいですね。
問題を繰り返し解く
ある程度できるようになってからも、おっちょこちょいによる計算ミスはなかなかなくならないと思います。公式を見ながら解いている以上、「解き方」はいつでも見られる状態です。
もし、公式の意味がわからない場合は学校の先生や塾、家庭教師の先生に聞きましょう。公式の意味をわかった状態で、公式を見ながら解けば、理論上は解けます。
それでも間違えるのはおっちょこちょい、もしくは自信のなさから、自分で勝手に解き方をアレンジしてしまい失敗した可能性もあります。
この場合、答えを自分で見るのではなく、お母さんが見てあげて下さい。そして×だけつけてください。そして何度でも同じ問題を解くのです。〇になるまで続けます。
なぜなら解けないはずはないからです。そして何度でもその範囲の計算問題を繰り返します。そうしている間に公式なんて見ないで解くようになっているはずです。
同じことばかりやっているわけですから、頭で覚えられなくても身体に染み付いてしまうのです。これが数学の公式を自然に身に付ける一番簡単な方法です。
計算ができればそれでOK
このサイトを見ていただいているということは、勉強方法に悩みがあったということだと思います。まずはとにかく計算です。上記のようにとにかく計算を繰り返すのです。
お母さんも是非手伝ってあげてください。もちろん、喧嘩にならない程度に(笑)
文章題は、国語の要素が入っているだけでなく、式を導き出した後に、必ず計算が待っています。つまり、文章題が先にできるようになったとしても、確実な計算力がなければ、残念ながら無駄になってしまうこともあります。
ですから順番としては、計算力をとにかく上げることが第一なのです。
苦手なうちは文字式の計算をする
数学が苦手なうちは、とにかく文字式の計算をすることです。私も数学が本当に苦手で、クラスの笑い者にされたこともあります。こちらの記事を是非ご覧ください。
私の中学生時代について
私が中学生だった頃は本当に勉強が嫌いでした。学習塾に通い始めたのも、数学で17点を取ったことで親に慌てて行かされただけでした。 しかし人生とは面白いものですね。その時、その学習塾に通うことになった結果 ...
では例題を書きます。
- 3x+4y-x+3y
- 4xy(2x+3)
- (10xy-15y)÷5y
このような問題や、その発展問題をミスがほとんどなくなるまでやりましょう。ある程度慣れれば教えてくれる人がいなくてもできることだと思います。
この範囲の理解が深まれば、中学生のうちに出てくる数学の計算は、平方根という範囲を除けばそこまで大きな変化はありません。ですから、この基礎となる部分の文字式の計算を理解するまで頑張って下さい。
きっと見えてくる世界が全然違ってくると思います。
一応答えを書いておきますね。
- 2x+7y
- 8x二乗y+12xy
- 2x-3
こうなります。2番は見にくくてすみません。3番は割り算の場合もきちんと両方に分配することを見落として間違いやすい問題です。
最後に
また他の記事でもお書きしますが、問題を作る側は、決まった範囲の中でしか作れません。ですから、どんなに難しい問題に見えても、実はそうでもないことが多いです。
ですから基礎をマスターして、どんな問題に対しても「いつも通り」の心構えを持てるようになると、成績はグンと伸びます。頑張りましょう。