不登校・登校拒否はひと昔前はかなり問題提起されていましたが、今はかなり多くなっていて、復帰に向けた協力体制が多くのところで出来ていますので、後ろ向きになることはありません。
中学校に行くのが苦痛で、どうしても行きたくないと毎日悩んでいるくらいなら、行く必要などないと私は思います。「無責任なことを言うな!」という声も聞こえそうではありますが・・・
私の経験も踏まえ、多くのことをお伝えしていきたいと思います。
もくじ
中学校に行きたくない
学校に行きたくない、と思うには様々な理由があり、まさに十人十色です。昔はどんな理由であれ、叩いてでも行かせるという時代だったと思いますが、今は違います。
まずは私が過去に「中学校に行きたくない」と強く思っていた経験についてお話します。
私は小学生の頃から少年野球をしていて、中学に行っても野球部に入部しました。
しかし野球肘というものになってしまい、ボールを投げるとすぐにひじが痛くなってしまい、日常生活にも支障をきたすような激痛になることもありました。
そのため、部活に行っても走らされるだけになっていました。
そうなると部活に行きたくもなくなってしまいます。しかし野球肘というのは、野球でボールを投げさえしなければ、日常生活で何にも不自由なく動かせるのです。
見た目はあまりにも普通に健康。そのため、仮病のように自分でも感じることがありました。
部活に行きたくないから、ひじが痛くなるんじゃないか。そう思い出すと違ったことを考え出します。
「ハシビロのやつ、部活行きたくないからってひじが痛いって嘘ついてるんじゃね?」
実際に誰かに言われたわけではないのに、頭の中でどんどんそういう風に言われてる気がしてきて、マイナスの感情が大きくなっていくのをすごく自分で感じていました。
顧問の先生にもそうやって疑われているんじゃないかと思い、廊下で先生を見ると自然と避けるようにもなってしまいました。
友達と会うのもつらい
こうなると、野球部関連の友達と学校で顔を合わせるのも気まずくなってきます。
そしてどんどん学校にも行きたくなくなっていきました。
- 部活に行きたくなくなった
- 部活をサボるようになった
- 陰口を言われてるように思い込むようになった
- 学校で野球部の友達と会うのが気まずくなった
- 学校に行きたくなくなった
こんな流れですね。いやホントにつらかったですよ。
学校のこと、部活のことを考えるだけでお腹がすごく痛くなってしまうこともありました。
では、当時の私、ハシビロ先生はどのようにこのピンチを乗り越えたのでしょうか。
ほんの一瞬の勇気を持つ
結論から言えば、部活を辞めました。
小学校の頃はチームも強く主力のレギュラー選手でもあったため、親も友達も少なからず期待してくれていたと思います。そのため、中学で野球を辞めるとは言いにくかったのです。
それで、ありもしないことを考えては一人暗くなって落ち込んでいました。
毎日毎日押し潰されるようになる思いを抱え、時には学校も仮病で休みました。
休むと少し気も楽になりましたが、根本的な解決にはなりません。
学校で先生を見つけては避け、それでも顔を合わせれば気まずく挨拶。これに耐え切れなくなった私は、もしかしたら不登校になるという選択肢もあったのかも知れません。
でも、その前に少しだけ勇気を出して、親に部活を辞めたいと話しました。
あっさりと許可がもらえました。そこまで死ぬような思いで悩んでいたことなのに、一瞬の勇気で全て開放されたような気持ちになりました。そして実際に部活を辞めました。
すると、そこまでの気持ちが嘘のように晴れやかになり、友達とも普通に楽しく話せるようになりましたし、先生と会っても気まずい思いをすることがなくなりました。
休んでもいい・不登校でもいい
私はこのように、部活を辞めることでピンチを脱出出来ました。
しかし、部活を辞めるというような選択肢で学校に行けるようになるわけではない子もたくさんいます。同じような悩みでも、辞める勇気が出ない場合もあります。
もっと深い理由で行きたくなくなっている可能性もあります。
そんな時は休んでいいじゃないか。不登校でいいじゃないか。
私はそう思うのです。私がこの苦しんだ時期は中学1年生の夏休み明けから中学2年生の前半くらいまでなので、実に1年弱の間、このつらい思いと戦ってきました。
それこそ経験したことがある人にしかわからないほど苦痛なのです。苦しいんです。
そんな思いを何か月も、何年も続けてまで学校に行くくらいなら、いっそ行かなくていい。私は自信を持ってそう言いたいと思います。
もちろん簡単に不登校になれと言っているわけではありません。
最初はズル休みなどで時々休むのもいいと思います。少し休むだけで気持ちが落ち着いたり、前向きになるケースもありますからね。それでも無理な場合はまた考えるのです。
自分なりに考え、自分なりになんとか出来ないか考えたけど無理。そう思ったのであれば、一瞬の勇気を出して親に「学校にどうしても行きたくない」と伝えられるよう頑張りましょう。
この一瞬の勇気で長年の悩みから開放される可能性があるのですから。
お父さん、お母さんは叱らずにきちんと向き合って話してあげて下さい。
不登校・登校拒否は勇気のしるし
不登校が偉いという意味で書いているのではありませんが、不登校になる上で最大の山場は、親に「学校に行きたくない」と打ち明けることですよね。
その勇気がどれほど大きなものか、私は知っています。
だからこそ、不登校になることを恥じる必要などありません。
それに今は、中学校で不登校になった後、高校受験で華麗な復帰をする。
そんな子も増えているのです。
実際に私の学習塾に少し離れたところから不登校の子が通っていました。その子が不登校になった原因も部活でした。先生に色々と言われ続けて行く気がなくなってしまったそうです。
中学校に行かずとも一生懸命勉強をして、高校受験をして見事に合格したのです。
学校に行かなくても皆と同じか、それ以上に勉強して高校受験に合格したらとってもかっこいいですよね。
不登校からの高校受験
中学生で不登校や登校拒否になったら、もう高校へも行けない。そう思っていませんか?
確かに成績という部分では厳しいものになってしまいます。ではそれで高校受験が出来ないか、と言われたらそれは全然違います。もちろん全日制の普通高校への受験も十分可能なのです。
それに今は多くの中学校が保健室などの別部屋への登校や、定期考査(定期テスト)を別の教室で受けることを許可してくれたりなど、不登校の子への配慮も進んでいます。
ですから、そのような登校の方法が出来るのであればやってみましょう。
しかし学校まで行くのも嫌だという場合は無理に行かなくても大丈夫です。
今は都立高校、県立高校では内申点(成績点)よりも当日のテストの点数を重視していますし、私立高校の中には成績をあまり考えずにテストを受けられるところもあります。
中学時代の友達がいない地域が良ければ、今は遠くの学校を受ける制度も整っています。
そう、今は本当に多くの選択肢があるので、高校生なったら高校デビューだ!
そう思って高校受験に備えた不登校ライフを送るのも前向きで素晴らしい決断だと思います。
不登校生の受験勉強とは
高校受験当日は、周りと同じ条件で受験をします。
不登校だった生徒を受け入れやすくしている通信制や定時制高校も今は多いのですが、全日制の普通高校を目指すのであれば、同じ条件で勝負をすることになります。
「学校に行ってないのにそんなこと出来るわけない!」
まぁ普通はそう考えますね。ただ、勉強というのは何も学校が全てではありません。
塾だって家庭教師だって何だって選択肢はあるのです。
内申点がもらえないことで、多少不利な位置から受験をしなければならないわけですが、それでもきちんと勉強をして、実力で点数を取ることが出来れば十分合格出来るわけです。
ただ、確かに塾は地域が同じところが多いでしょうから、友達とバッタリ会うなど怖くて通いにくいところもあるかと思います。
その場合は、家庭教師やインターネット家庭教師も考えてみて下さい。
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陰で努力をして、高校受験で実力を発揮する作戦ですね。
無料授業動画を活用する
当サイトでも無料で各単元の授業動画を配信しています。
私が学習塾を開設した際も、不登校の子に高校受験、普通高校への受験を諦めて欲しくないと思い、インターネットを使った授業を取り入れようとしましたが、力不足、技術不足で出来ませんでした。
しかし今の技術であれば、不登校生の受験を応援出来る。
そういう強い思いもあって無料で授業動画の配信を始めました。
自宅でパソコンかスマホ・タブレットのどれかがあれば中学校で習うほとんどの範囲の授業が受けられる。さらに高校受験のコツや戦略まで教えてもらえる。
そうなれば高校受験で復帰し、高校デビューも目の前ですからね。
まだ配信出来ている範囲が多くないので、他に授業動画を配信して下さっている方のものと併用していただくのが一番かと思いますが、出来るだけ早く当サイトで完全な配信をしたいと思います。
是非チャンネル登録をして、動画配信のチェックもして下さい。
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最後に
高校受験は戦略も大事なので、ゲームが好きな子は嫌いじゃないと思います。不登校になっても、そこからがスタートという気持ちを持って下さい。
家で何かをするほんの30分、1時間を毎日インターネット動画による授業に使ってくれれば、きっと勉強もわかり、楽しくなり、高校受験だって「やってやるぞ!」と思えるようになると思います。
繰り返しになりますが、つらいことを我慢し続ける必要はありません。
少し勇気を出すだけで開放されることだってあるのです。
そしてそのことにより、高校受験や、楽しいと言われている高校ライフを諦める必要なんて絶対にありません。前向きな不登校というものがあると知っておいて下さい。