夏休みは夏期講習があり、一生懸命勉強に取り組む子が多いことと思います。私は中学1年生、2年生では夏期講習は必須ではないと思っていますが、3年生は絶対受けるべきだと考えています。
3年生の夏期講習は日程もかなり過密で、勉強する範囲も広範囲になります。
そのため、夏期講習が終わると燃え尽き症候群のようになってしまい、夏休み明けに突然勉強のやる気がなくなってしまう場合も多いものです。そんな時の対処法を考えてみましょう。
もくじ
夏期講習は過密日程で勉強する
集団塾であれば週に5回、少人数制指導や個別指導であっても週に3~4回、もしくはそれ以上に日程が組まれるケースが多く、行けば6時間7時間・・・長ければもっと長く勉強します。
中学3年生というのは、今まで部活があり、満足に夏休みを過ごせていなかった子が多いです。
「今年の夏は部活も引退したから遊べるはず!」
そんな期待を持っている子も多いでしょう。
中3の夏休みは部活がなくても夏期講習がある。そうとはわかっていても、夏期講習の日程がまさか部活と同等かそれ以上に詰め込まれるなんて夢にも思っていませんからね。
そういう意味でも、夏期講習というのは、引退まで部活が忙しく、今年の夏休みに期待したいた中3の子の夢を夏休み前にいきなり打ち砕くことになります。
この時期に書いても遅いかも知れませんが、来年以降のために見て下さる方もいるので、書いておきますが、このような理由も含め、夏期講習の受講先は決めるべきなのです。
夏期講習を少しでも楽しく受けること
夏期講習というものの考え方は非常に難しいものです。
本当に勉強勉強・・・また勉強という感じで息つく暇もないような日程になってしまい、なおかつ知り合いもいない塾で受講ということになると、精神的に参ってきてしまいます。
この時期は正直なところ受験のスイッチが入っていない子どもが9割以上です。
その状態で勉強漬けになると、ストレスを溜め込む要因にもなりかねません。
夏休み明けに勉強のやる気がなくなってしまう原因は燃え尽き症候群だけではなく、本当に勉強が大嫌いになってしまって高校受験のことなんて考えられなくなってしまう場合もあります。
それを避けるためには、子どものストレスにならない塾選びが大切です。
夏休みになる前から少しずつ通って慣れさせてあげたり、先生との相性を考えてあげたりすることもいいですね。また、少人数制指導や集団塾では、友達のいない塾を選びがちです。
親心からすれば、「友達がいたら集中出来ないでしょ。おしゃべりしちゃいそうでしょ」
こういう心配があるから避けてしまうわけですよね。
その心配、もちろんわかるのですが少し別の心配を生んでしまいます。
友達のいない学習塾に通う勇気
想像してみて下さい。初めて学習塾に通う時の緊張感を。想像というより、昔を思い出せば明確に蘇ってくるくらい記憶に残っている部分ではないでしょうか。
私は今でもよく覚えています。
同じ学校の子がいるか、友達がいるか全くわからない状態で集団塾に入りました。
その時の緊張感は物凄かったですし、全く知らない違う中学の子がたくさんいたことでとても萎縮してしまったこともよく覚えています。それはそれはストレスでした。
もちろん同じ中学の友達もいたので、周りと打ち解けるまで時間はかかりませんでしたが、これが夏期講習でいきなり顔を合わせるとなると、すぐに仲良くなれるとは限りませんからね。
繰り返しになりますが、夏期講習は過密日程で行われる上に、合宿などもある学習塾があります。
ですから、知り合いが出来るだけいない塾に・・・という考えは少し緩和してあげて欲しいと思います。
燃え尽き症候群で勉強のやる気がなくなる
夏期講習をいかにノーストレスで楽しく受けられたとしても、夏休み明けに勉強のやる気が全くなくなってしまうというケースもあります。
私も終わってから少しの期間はあまり勉強をしませんでした。
また、学習塾でアルバイトをしていた時もそのように急にやる気がガクンと落ちてしまう子を何人も見てきました。ですから、これはある意味自然な現象ということでもあります。
これも想像してあげれば全く不思議なことではなくなります。
夏休み前からすでに行きたい高校が1つに絞られていて、そこに絶対進学したい!という強い意志を持っている子でもない限り、勉強が大好きで夏期講習に臨む子はほとんどいません。
好きなわけではない勉強を1か月半に渡り頑張ってきたのです。
勉強が嫌いにならずとも、「しばらくはいいかな・・・」という気持ちになるのは当たり前ではないでしょうか。昨今では夏休み明けに定期考査がある学校も少なくありません。
その場合は、夏休み明けもテストまでは頑張り、そこで燃え尽きてしまう子が出てくるでしょう。
そんな子たちは、どうやって勉強のやる気を取り戻せばいいのでしょうか。
思う存分遊ばせる
「遊ばせる」というと語弊があるかも知れませんが、簡単に言えば「何も言わない」ということです。9月いっぱいくらいの期間は「勉強しなさい」と言わないことが最もやる気を取り戻しやすいです。
散々勉強漬けできて迎えた9月です。
自分としてもずっとやらないというつもりではなく、疲れたから少し休みたいというつもりで勉強から距離を置いているつもりでいるはずです。
そこで以前のような「勉強しなさい」「今年受験なんだよ!」という催促が何度も飛んでくるようでは、反発したくもなるでしょう。親子喧嘩に発展するケースも多いと思います。
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短期間でも勉強から離れることでリフレッシュ出来、また受験に向けて頑張れるものです。
この9月は息を抜くと言いますか、息継ぎとしては最適な時期になります。
10月にもなれば模擬も本格的に毎週行われますし、周りも受験モード、受験色が強くなっていく時期です。このタイミングで燃え尽き症候群になるわけにはいきませんからね。
9月は少し勉強疲れで遊んだり家でぼーっとしたり、ゲームやスマホを少し多くいじっていたとしても、少し目をつむり、むしろ「夏期講習頑張ったから遊んでいいよ」と言ってあげてもいいです。
なぜか「いいよ」と言われると不安に感じたりします。
それで勉強路線に戻ってくる子もいるでしょう。
いずれにしてもやる気のない期間をズルズル長引かせないためにも、息抜き、リフレッシュは必要だということです。大人だってそうやって生きているのですから、子どもの息抜きにも理解をしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。これからのシーズンはちょうど燃え尽き症候群シーズンとなるわけですが、黙認し、10月以降のやる気再点火を待ちましょう。
10月以降にもぼけーっとしているようならそれは怒りましょう(笑)
高校受験に向けて最後まで息切れしないための息継ぎ、給水ポイントが9月になるので、きちんと上手に休んで家族一丸となって受験に立ち向かっていけるようにしましょう。
授業動画の方も進めていきたいのですが、この猛暑にエアコンのない部屋でハシビロ先生に変身すると身の危険を感じるところですので、もう少し涼しくなってからたくさんアップします。
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もちろん高校受験用の対策動画も撮影予定です。