高校受験関連 Wもぎ・Vもぎ関連

WもぎとVもぎはどちらを受けたらいいの?

今回はW模擬とV模擬の違いについて説明します。少々検索などにかけてみると、根本的な違いこそ説明がありますが、細かいことには触れられていません。

どちらを受けるべきかも踏まえて説明していきます。

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W模擬とV模擬は何が違うのか

W模擬は、正式にはW合格もぎといいます。新教育が提供していて、以下の種類があります。

  • 都立そっくりもぎ
  • 自校作成校対策もぎ
  • 私立合格もぎ
  • 神奈川県入試対策もぎ

V模擬もひらがなで、Vもぎです。進学研究会の提供で、以下の種類があります。

  • 都立Vもぎ
  • 都立自校作成対策もぎ
  • 私立もぎ
  • 県立もぎ

WもぎとVもぎは会社が違うだけ?

えっと・・・ですね。まぁ、はい。確かに都立受験を視野に入れていて、大きな視点で見るとそうなってしまいます。しかし、大きな違いがあるポイントもあります。

Wもぎの県立入試は神奈川県に対応していて、Vもぎは千葉県に対応しているということです。ここは非常に大きな違いです。特に神奈川県立高校、千葉県立高校を受験しようと思っているご家庭はきちんと注意して、対応している方のもぎを受けましょう。

WもぎとVもぎの共通点

どちらも非常に手厚いです。Vもぎは受験用最新案内を配ってくれますし、Wもぎは要点集などを無料で配ってくれますので、付加価値だけでもかなりのものがあります。

また、どちらも実際の高等学校がメイン会場となりますので、本物の受験の雰囲気を生で体感することが出来、場慣れをするにはこれ以上ない環境を整備してくれます。

もちろん両方とも、学校の成績、当日の点数をもとにして、志望校の合格率も出してくれ、弱点などの指摘も行ってくれるので、定期的に受けることをオススメします。

書店申し込み等では、2017年現在、両方とも4500円で受けることが出来ます。

塾経由ですと、割引料金で受けることも可能です。

私の考えるWもぎ・Vもぎの違い

これはあくまで、私の印象として書くものです。公式に発表があったり、その他の根拠があるものではありませんのでご了承ください。

まず、Vもぎですが、難易度が高めです。調べてみると、どちらを受けてもあまり変わらないようなことが多く書いてありますが、Vもぎは明らかにやや難易度が高いです。

実際、Vもぎで250点くらいですと、本番で290点くらい取れるだろう、といったような成績表で返されます。これは完全に都立受験問題よりも、やや難しく意図的に作ったという意味ですね。

野球で練習の時に、おもりのついたバットを振るようなイメージです。

対するWもぎですが、こちらも都立受験問題よりは、やや難易度が高いです。じゃぁ同じじゃないか。と言いたくもなりますが、本当に違うのです。

抽象的な表現で申し訳ないのですが、Wもぎはバットにおもりを1つ、Vもぎではおもりが2つついたバットで練習。そういう表現で間違ってはいないと思います。

また、どちらを受けるにしても、初めて受ける時は、その難しさにショックを受ける子も少なくありません。なぜなら、学校のテストと全然違うので、いきなりだと対応出来ないからです。

WもぎとVもぎどちらを受ければいいか

上記のように、Vもぎは、やや難易度が高いです。数学を例に出しますと、特に文字式の証明問題である、大問2で毎回大きな違いを感じます。これは、どちらが良くてどちらが悪いという話ではありません。

都立高校受験では、上下幅広いレベルの高校受験で同じ問題が使われます。そのため、幅広いレベルの子がWもぎ、Vもぎも受けたいと思うわけですね。

ですから、やや上を目指したいと思っている子はVもぎを、そんな上を目指すのではなく、都立の中堅高校までを確実に狙いたいと思っている子はWもぎを受けるといいと思います。

また、学習塾単位で、契約しているところもあるので、通っている学習塾によってはどちらかを推奨されることも多いです。

私の学習塾では、Wもぎを契約しており、希望者は割引価格で受けられます

WもぎもVもぎも受験問題にそっくり

「そっくりもぎ」という名前で作っているくらいですから、都立高校受験や県立高校受験の問題とよく似ています。

もちろん、そっくりと言っても問題がそっくりというわけでなく、出題形式がそっくりというわけですので、そういう点ではどちらのもぎがいいということはありません。

どちらにも共通しているメリットは、「場慣れ」することが出来るということです。

やはり受験では緊張感がすごいですからね。その場にいる全員がライバルですし、「今日の結果で人生が決まる」と考え始めると変な汗も出て、手も冷たくなってきます。

それほど緊張してしまうのが受験ですが、WもぎやVもぎで、そういう「知らない人が大勢いる中でテストを受ける」ということに慣れておけば、緊張感も少し和らぐはずです。

また、もぎ会場は実際の高等学校を使われるので、同時に高校を見学するようなものです。

高校見学に行くのもめんどくさがるようなお子さんでしたら、是非たくさんの会場でもぎを受けさせて下さい。高校見学のコツなどはこちらにあります。

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また、共通のメリットとして、成長曲線を出してくれるというのがあります。

自分が受けた履歴をもとに、第3回はこの点数で、偏差値はこのくらい。第4回でこうなりました。第5回でこうなりましたと折れ線グラフで出してくれます。

ですが、だからこそ一度どちらかを受けると、ずっとそちらを受けた方がいいと思ってしまうわけですね。最初にどちらを選ぶかが肝心になってしまうのがデメリットでしょうか。

両方のもぎについて、それぞれをもう少し詳しく見ていきましょうか。

Wもぎのメリットとは

  • 実際の受験とレベルが近い
  • 当日点の予想が出来る

実際の受験とレベルが近い

Vもぎが重り2つに対してWもぎは1つと書きました。ですから、実際のバットの重さと近いのです。つまり実際の受験問題のレベルとかなり近いということですね。

ですから、本番を意識するという意味では、非常に良い効果が期待出来ます。

当日点の予想が出来る

実際のレベルに近いからこそ、Wもぎで取った点数がそのまま当日点に近いものになると予想することが出来ます。言い換えれば誤魔化しがきかないということです。

1月の第3週あたりで最後のWもぎが開催されます。

そこでの結果が最終判断材料になります。もちろんそこからさらに1ヶ月の勉強時間があるわけですが、そこまでの折れ線グラフによる成長曲線と、最後のWもぎで志望校を最終判断することになります。

本番のつもりで取り組むようにして下さい。

Wもぎのデメリットとは

  • 上位校を受ける予定の子には物足りないレベル

もぎを受けることによるデメリットなどは、本来ありません。あくまでVもぎと比べてという感じで見ます。

毎年、受験問題はバランスが取られています。大きい視点でいくと、国語が難しい年は数学がやや易しかったり、英語と社会が難しく、国語と理科が易しい年があったり。

細かい視点で見ますと、数学のしかく3は簡単だけど、しかく2は難しいという感じです。

上位校を目指す子たちは、「易しい問題は絶対落とさず、周りが苦戦する問題で差をつける」ように受験を戦い抜く必要があります。

ですから、難しい問題に慣れる必要もあるのです。そういう意味では重り1つよりも2つであるVもぎの方が向いているのかも知れませんね。自信を付けるという意味ではとても良いです。

Vもぎのメリットとは

  • 難しい問題への応用力がつく
  • 「最低でもこのくらいは取れる」というラインが予想出来る
  • 最終もぎの受付期間に猶予がある

応用力がつく

Vもぎは、やはりWもぎよりもワンランクか、もう少し難しく作られていますので、解いていて非常に手応えのある問題が多くあります。

上位校を目指す子は、向上心が強い子が多いので、難しい問題が出るとなんとしても解こうとし、解けなかったとしても帰ってから解答を照らし合わせるでしょう。

そうやって色んなタイプの問題に触れることで大きなレベルアップが見込めます。

最低ラインを予想出来る

Vもぎの結果を見ると書いてあることですが、250点くらい取ってくると、「当日は300点取れるでしょう」のように、もっと高い点が取れる予想で返されます。

これは完全に重りをつけていますという意味に直結しているでしょう。

裏を返せば、「どんなに悪くても今回のVもぎの点数を下回ることはないと思いますよ」という意味にもなりますので、自分の最低ラインを知ることが出来ます。

最終もぎの受付期間について

一度だけ、ついうっかりしてしまったことがあるのですが、お正月を挟むことで、1月のもぎの受付期間がWもぎは変則的になることが多いのです。

変則的と言いますか、締切がいつもよりはるかに早くなるんですよ。

それに対してVもぎはいつもと同じ猶予があるという意味です。これに関しては過去の事例ですので、いつどうなるかわかりませんし、きちんと予定をチェックしましょう。

Vもぎのデメリットとは

  • 難し過ぎる

もちろん、こちらもデメリットなんて特にはないのですが・・・やはり難しいということです。

中堅高校かそれ以下の高校を目指している子がヘタに受けてしまうと、「私には都立受験、県立受験なんて無理だよ」と、自信を失ってしまう危険性があります。

適材適所、適地適作(社会で習いますね)と言われるくらいですし、中堅高校以下を目指す場合は、Vもぎよりも、Wもぎを受けた方がいいかも知れません。

あまりに悪い点数を最初に取ると反骨心どころかやる気がなくなってしまいかねません。

WもぎもVもぎも対策はバッチリ出来る!

Wもぎと、Vもぎのどちらを受けるべきかがテーマでしたので、比べる項目を多く書いてきましたが、どちらにも共通して言えることは、「都立、県立受験対策のもぎ」ということです。

ですから、受験対策が出来ればもぎ対策も出来るのです。

練習であるもぎの対策をするために、本番である受験の出題傾向を探るというのもなんかおかしな話ですが、それほどWもぎ、Vもぎ、受験問題はそっくりな内容です。

難易度に差はあれども、対策という意味では同じなのです。

そしてその対策というのは、やはり教えてくれる人の熟練度に大きく左右されます。

繰り返しますが「そっくりもぎ」というものが作れるくらいですから、毎年同じような傾向で出題されるということです。つまり、毎年受験に関わっている先生にとっては、出題傾向など手に取るようにわかります。

それに対して、あまり受験生の指導経験がない先生や、学生アルバイトでは、ここを詳しく教えることがなかなか出来ないでしょう。

  • Wもぎや、Vもぎに不安を感じたら、そっくりそのまま受験本番の不安になります。
  • Wもぎや、Vもぎで壊滅的な点数を取ったら、これも本番の不安につながります。

自分ひとりできちんと真面目に勉強が出来る子も、中にはいますが、やはりこういった「コツ」がある部分に関しては、熟練した人に教えてもらう必要があります。

同じ頭のレベルであっても、この傾向と対策を知っている子と知らない子では何十点も、ヘタをすると100点以上も点数に差が出てきてしまいますからね。

Wもぎ・Vもぎを1回受けてみて、点数次第では対策を考えてみて下さい。

具体的なWもぎ・Vもぎ対策

WもぎやVもぎは初めて受けると、どうしてもショックを受けるような点数になってしまいがちです。こちらでも説明を書いてあります。

V模擬・W模擬を初めて受けてショックだった

今回は、W模擬とV模擬を初めて受けた子、初めて受けさせた保護者の方の反応をお届けしようと思います。現在2017年6月ですので、あと数か月で始まりますね。 まずはW模擬、V模擬の性質からお伝えします。W ...

最初はどんな点数でも、割り切って次回以降に向けて対策を立てましょう。

  1. 家庭教師の体験授業を受けてWもぎ・Vもぎ対策を聞く
  2. 傾向と対策をして次回に臨む
  3. またショックを受けたら、実力強化!

この順番Wもぎ・Vもぎ対策をしていきましょう。慎重にいくならこの順番というイメージですね。

学習塾の体験学習に行っても、こういう、もぎ対策をしてくれることはありません。ですが、家庭教師だとけっこうわがままも聞いてくれるものです。

まずは、きちんとWもぎ・Vもぎでの点数が良くなかったということを伝え、その点数を上げたいから出題傾向と対策を無料体験授業で教えて欲しいと伝えて下さい。

「点数が上がるようなら是非契約しようかと思うのですが」

と付け加えると、より力を入れてくれるかも知れませんね。

私がWもぎ・Vもぎのコツを解説します

上の動画は、都立受験、Wもぎ、Vもぎ共通で、数学の出題傾向について解説したものです。

中学3年生の範囲では、まだ終わっていないところもあるので、早い時期に受けるWもぎ、Vもぎでは代わりに近い問題が出題されることになります。

例えば二次方程式がまだ終わってない時期は、代わりに因数分解が出題されたりします。

出題傾向は完全にパターン化されていますので、その解説とともに、どのように戦略を立てるべきかということも含めて解説しました。難しい問題の対策についても動画を配信します。

もちろん全ての授業動画を無料で配信します。

※大問2の解説記事と動画をアップしました。

一般的なレベルの都立受験問題になります。さらに上を目指したい人は1~2ランク上の問題集を使うなどしてチャレンジしていきましょう。

都立高校受験・Vもぎの数学大問2・文字式の証明を解くコツと解説

都立高校受験やVもぎ、Wもぎにおいて大問2・・・つまり四角2番ですね。この大問2では文字式の利用で証明問題が出題されます。(2)はかなりの難問で7点問題になります。 問題の意味さえ理解出来れば解ける( ...

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是非ハシビロ先生の動画をチャンネル登録しておいて下さい。

英語については以下、アルパカ先生動画で戦略を解説しています。

※数学の大問2~4の基礎について解説した授業の撮影、アップが完了しました。現在アップしているものは基礎がメインとなるので、各(1)を解く参考にして下さい。

こちらの授業動画一覧からご覧下さい。

ハシビロ先生・アルパカ先生の無料授業動画配信一覧

ハシビロ先生・アルパカ先生の中学生授業動画をもくじ形式にしていきます。中学1年生、2年生、3年生の範囲や、英語数学といった科目ごとに分けて目的の単元を見つけやすくします。 高校受験の点数の取り方のコツ ...

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最後に

どちらを受けるにしても、問題の出題形式は、見事なまでに都立受験問題とそっくりに作られています。また、解答用紙なども本当にそっくりなので、予行演習としてはこの上ないものになります。

9月いっぱいまでは場慣れの意味で、10月以降は自分の力試しで、1月は自分の最後の審判という気持ちで受けるのがいいと思います。とても良い経験になりますよ。わからないことがあればメール等でご質問ください。

お付き合いありがとうございました。

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